剱岳・点の記

先々週、旦那と観て来ました。剱岳の美しさと自然の厳しさが圧巻でした。

よくもあれだけの映像を撮ったものだ、と撮影の苦労が忍ばれました。
主人公たちには、ただ山に登るだけではなく、地図を作るための測量点を設置しなければならないという困難極まりない使命があります。

印象に残っているのが、吹雪に見舞われるシーン。熟練の案内人がそろそろ天気が怪しくなるから引き返しましょう、と提案し、測量士二人も素直にそれに従い、道に迷いそうになりながらも、何とか設営地まで戻ります。これで大丈夫、とホッとしたのもつかの間、予想をはるかに超えた暴風のため、テントは飛ばされそうになり、支柱を倒してテントをかぶって地上に伏せることになります。そして、あわや凍死というところで、麓で待機していた仲間たちが捜索に来て助かります。自然の猛威の凄まじさでした。

見終わった後、旦那と冗談交じりに話しました。

「最近登山ブームだから、最後に『良い大人は絶対真似しないでください』のテロップを入れたほうがいいんじゃない？最もこの映画を観て剱岳に登ろう、って人はいないと思うけれど」

それから一週間後、大雪山遭難の一報を聞いて愕然としました。

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